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仏果を得ず [読書]

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あらすじ:文楽に情熱を傾ける若手大夫の奮闘を描く青春小説。健は大夫の人間国宝・銀大夫を師匠にもつ。ある日師匠から、技芸員から「変わり者」と噂される三味線、兎一郎と組むように言われる。不安と戸惑いを覚えながら稽古に臨むが、案の定、兎一郎は全く違う演目をひき始める…。“好き”が過ぎるとバカになる。でも、そんなバカならなってみたい。文楽に賭ける若手大夫の熱い青春。

こちらも昨秋読んだ本。
三浦しをんさんの本は四冊目かな。
※「神去なあなあ日常」の記事はこちら、「月光」はこちら、「光」はこちら

三浦さんは、熱い青春、ひたむきな情熱、人との関わり中で変化し成長する若人の可能性を書くが上手いなぁと思います。
男同士の友情以上に思える絆を書くのも。
ボーイズラブっぽい雰囲気が前に出る作品はちょっと苦手だけど^^;)

この本は馴染みの薄い文楽の世界を舞台にしながらも、例えばサッカーギターに熱中する若者と変わらない主人公の、ただ好きでその道を極めたいという気持ちが物語の中心にあって、こんなに熱中できる文楽の世界ってどんなだろう?と興味を引かれます。

「神去...」の時も思ったけど、物語に勢いがあって、長編をしっかり読ませる力がある作家さんだと思います。
ちなみに私の好みでは「神去...」が今のところ一番お勧めです(^ー^)ノ
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エッセイ集 犬たちの伝説 [読書]

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内容:キャリーが来た夜(内田康夫)/いとしのキャリー(早坂真紀)/北京の「鉄」(加藤幸子)/プリンス(C.W.ニコル)/五郎(笠原靖)/犬のいる幸福(島村洋子)/わんこのごはんは大騒動(久美沙織)/お犬さま(諸井薫)/飼い主を持たなかった名犬(北浦清人)/スペインポルトガル犬との旅(織本篤資)/歴史に残る名犬(沼田陽一)/可愛いルパンに旅をさせよう(辻真先)/ガク物語(椎名誠)

ブログをサボっていた間に読んだ本も思い出して載せていきたいと思います(^ー^)ノ

まずは犬本!
図書館の展示コーナー「動物と小説家の不思議な関係」からチョイス
他に展示されていた本も読もうとメモったまま忘れていました。借りてこようっと。

1998年の本ですが、結構古い話が多いです。
内容はだいぶ忘れちゃったけど、面白かったです。

わんこと海外旅行を夢見る私には「スペイン・ポルトガル犬との旅(織本篤資)」が印象に残っています。
M.シュナの女の子を連れて、スペインからポルトガルへと(確か)何ヶ月か旅をした話。
他には、ハチ公の話は実はだいぶ脚色されているという話なんかもありました。可哀想な話もあった気が。。

作家さんたちから見た犬という生き物、犬との暮らし、作家さんと言えども同じわんこ好きなんだなーという本でした♪
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ペンギン・ハイウェイ [読書]

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あらすじ:ぼくはまだ小学校の四年生だが、もう大人に負けないほどいろいろなことを知っている。毎日きちんとノートを取るし、たくさん本を読むからだ。ある日、ぼくが住む郊外の街に、突然ペンギンたちが現れた。このおかしな事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究することにした―。少年が目にする世界は、毎日無限に広がっていく。第31回日本SF大賞受賞作。

森見さんと言えば「京都×妄想男子」というイメージでしたが、今回は全く違う雰囲気の作品でした。

小学四年生のぼくの目から見た日常と、そこから広がる世界が綴られています。
ぼくは大変研究熱心で、毎日ノートにその日の発見を書いています。その研究内容は多岐に渡り、「スズキ君帝国」から「プロジェクト・アマゾン」まで。
ぼくは歯医者のお姉さんと仲良しで、海辺のカフェでチェスをして遊びます。学校ではウチダ君と仲良しで、二人で研究に勤しんでいます。

ある日ぼくの町にたくさんのペンギンが現れてから、ぼくの研究に「ペンギン・ハイウェイ」が加わって、そのペンギンは歯医者のお姉さんと関わりがあって、更にクラスの聡明な女の子ハマモトさんからある研究への協力の依頼があってー。
ぼくはお姉さんのために、全部の研究が集約していくように思われる”世界の果て”の謎に立ち向かいます。

物語の前半は、ちょっと変わっている小学生だけど、小学四年生のぼくの目から見た世界に懐かしい感覚を覚えました。まだ見ぬ世界へのワクワク感。

最後は切なかった。
いつか世界の果てに行きたいと願っていた僕は、知りたくなかったことを知り、失いたくないものを失うことを、それは避けられないことなのだと覚悟して真っ直ぐに進んでいきました。

ぼくは、お父さんに「毎日の発見を記録しておくこと。そして、その発見を復習して整理すること」教えてられて毎日ノートを書いていました。
最後まで読んで、無性にノートを書きたくなりました。

大人だけど、変わりばえしない毎日に思えてしまう日もあるけど、「今日新しく世界について発見したこと」を毎日ノートに書いて、どこまでも広がり続ける世界の果てまで旅をしたいと思いました。

★以前に読んだ『夜は短し歩けよ乙女』について書いた記事はこちら、『太陽の塔』はこちら
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こぐまのくまくん, おじいちゃんとおばあちゃん [読書]

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こぐまのくまくん by E.H.ミナリック (著), モーリス・センダック (イラスト), まつおか きょうこ (訳)
幼児の心理を巧みにとらえた、明るくユーモラスなお話に、アメリカの代表的な絵本作家センダックが、あたたかく個性豊かな絵を描いています。

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おじいちゃんとおばあちゃん by E.H.ミナリック (著), モーリス・センダック (イラスト), まつおか きょうこ (訳)
くまくんは森のおじいさんぐま、おばあさんぐまの小さなおうちを訪ねるのが大好きです。おじいさんと遊んでおばあさんにお話をしてもらって……。温かく優しい世界が広がるお話です。

お義母さんに譲ってもらったセンダックの絵本二冊です[アート]

“世界傑作童話シリーズ―はじめてよむどうわ”というシリーズ本の「1」と「5」。
紹介には「絵本から童話への橋渡しに最適です」と書かれていました。

優しくて温かいお話と、ちょっと懐かしい雰囲気の絵(古き良き時代という感じ)がとてもいい。
こぐまのくまくんの元気いっぱいの姿や空想好きでユーモラスなところ、に思わずにっこりしてしまいます。

「こぐまのくまくん」は、ベースとなるくまの茶系の色や白や黒の他は『青』だけで、「おじいちゃんとおばあちゃん」は、同じく茶系の色や白や黒の他は『緑』が挿し色になっていて、その青と緑の具合がとても洒落ています。
家具やキッチンの道具なんかも、今ならアンティークとして扱われるような雰囲気の物が丁寧に描かれていて、お話を読んだ後に絵だけを見返すのも楽しい。

これはシリーズで揃えたいなぁ、とアマゾンの中古本をポチリ。
届いて読んだらまた載せたいと思います[わーい(嬉しい顔)]
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まよなかのだいどころ, まどのそとのそのまたむこう [読書]

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まよなかのだいどころ by モーリス・センダック (著), じんぐう てるお (訳)
コマからコマへ自由自在に飛び回る主人公の男の子。夢の中でパン屋の台所をおとずれた主人公の様子をみごとに描き出した本書は、複数のコマ使いと、イラストにぴったりの手書き文字で構成されている。同じくセンダックの手による絵本でも各ページにイラストが1枚ずつ描かれた伝統的な絵本(おなじみの『Where the Wild Things Are』(邦題『かいじゅうたちのいるところ』))もあり、両者は実に対照的で興味深い。ニューヨークの風景と台所を重ね合わせ、漫画の手法も取り入れた楽しい絵本。

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まどのそとのそのまたむこう by モーリス センダック (著), わき あきこ (訳)
アイダはゴブリンにさらわれた妹を取り返しに、まどのそとのそのまたむこうへ出ていきました。パパが不在の間の少女の内面を見事にイメージ化した絵本。

今年の5月に亡くなった、アメリカを代表する絵本作家のモーリス・センダック。

図書館でまだ読んでいない絵本を借りてきました[本]
まずは、『かいじゅうたちのいるところ』と合わせて三部作とされている他の二作。

『かいじゅう・・・』と『まよなか・・・』はともに男の子が主人公で、不思議な別の世界に入り込み冒険をしてまた元の世界に戻るお話ですが、『まどの・・・』は女の子が主人公で、別の世界に入り込むのは同じですが、こちらは冒険というよりは妹を助けに行くお話で、ちょっと雰囲気が違いました。

センダックの描く絵は時に美しく時にちょっとコワイです。
ストーリーは大人よりも子どもの方がずっとウケが良いそう。

『まどの・・・』なんかは正直そんなに面白くなかったですが(笑)、これまた子どもウケが良いそう。
絵本の世界(子どもの感性)は不思議ですね!

私はやっぱり『かいじゅう・・・』が面白かったかな。
イラストもストーリーも興味深くて[わーい(嬉しい顔)]

それから、以前に載せた『ミリー 天使にであった女の子のお話(※お話はグリム作)』も、絵・お話ともに素敵でお勧めです[ぴかぴか(新しい)]
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 [読書]

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光 by 三浦 しをん (著)
暴力はやってくるのではない。帰ってくるのだ。
理不尽をかいくぐり生きのびた魂に、安息は訪れるのか。
天災ですべてを失った中学生の信之。共に生き残った幼なじみの美花を救うため、彼はある行動をとる。二十年後、過去を封印して暮らす信之の前に、もう一人の生き残り・輔が姿を現わす。あの秘密の記憶から、今、新たな黒い影が生まれようとしていた――。

これまた全然雰囲気の違う作品でした[本]

レビューを見てみると、三浦さんにしてはダークな作品だそう。
うん、内容は天災(による想像を絶する被害)・暴力・性etc.と、生々しい表現もてんこもりでした。

私はイタかったりエグかったりする描写があるものは結構ダメなのですが、表現の割にイタくなかったし悪夢を見るほど絶望的でもなかった(キツいと悪夢を見るんです[あせあせ(飛び散る汗)])のが不思議でした。

津波という天災に一瞬にして故郷も家族も奪われ、その悲惨な有様を目に記憶に叩き付けられて生きていく若者たちー。
しかしそれ以前にも彼らの生活には「暴力」が存在していたし、圧倒的な「暴力」に晒された後もそれは変わらなかった。

何が言いたい作品なのか?は、読み終えた今考え続けているものの分からないままです。
救いがないネガティブな作品、とも受け取れるし、現実をダークサイドからキレイゴトなど抜きにして徹底的に見つめたタフな作品、とも受け取れるような気もします。

物語の構成力はさすがで、「ちょっとしんどいな」と思っても先を先を読ませる力がありました。
お勧めできるかどうかは好みによると思いますが、三浦さんファンは明るい作品の方が好きな方が多いようですね。

私も次は明るい作品の方を読んでみようと思います[わーい(嬉しい顔)]
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月魚 [読書]

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月魚 by 三浦 しをん (著)
古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。二人は幼い頃から、密かな罪の意識をずっと共有してきた―。瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だったが、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、幼い二人は兄弟のように育ったのだ。しかし、ある夏の午後起きた事件によって、二人の関係は大きく変っていき…。透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情。月光の中で一瞬魅せる、魚の跳躍のようなきらめきを映し出した物語。

まだ二冊目な三浦しをんさん[本]
一冊目の『神去なあなあ日常』と全然違う雰囲気にびっくりしました!

こちらは、透明感がありつつもどこか妖しい文体やその雰囲気を楽しむ作品かなぁと思いました。
主役のお二人のどことなく妖しい関係(男同士)や、互いに持つ罪悪感ゆえの歪んだ関係、その原因となった過去の事件、古書界という普段見聞きしない異世界の雰囲気・・・と、新たな三浦ワールドを楽しみました。

『神去なあなあ日常』がよく練られた青春長編作だとしたら、こちらは詩的要素がふんだんに盛り込まれた短編のような印象(長さはそれなりにあるのですが)。
話の深さとしてはそれほどではないかもしれないけれど、タイトルの『月魚』が想起させるような真っ暗な夜の月の光に晒された一匹の魚の鮮やかな色ーのような半ばこの世的でないイメージを残す作品でした。

これからの夏に読むにはぴったりの作品かもしれません[わーい(嬉しい顔)]
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神去なあなあ日常 [読書]

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神去なあなあ日常 by 三浦 しをん (著)
美人の産地・神去村でチェーンソー片手に山仕事。先輩の鉄拳ダニやヒルの襲来。しかも村には秘密があって…!?林業っておもしれ~!高校卒業と同時に平野勇気が放り込まれたのは三重県の山奥にある神去村。林業に従事し、自然を相手に生きてきた人々に出会う。

2012年の本屋大賞を受賞された三浦しをんさん(作品は「舟を編む」)[ぴかぴか(新しい)]

ひとつも読んだことないなーと、図書館で借りてきました。
我が出身県の山奥の林業のお話。

読み終えて・・・面白かった[exclamation]
地味だと思われる題材だけど現代風に描いていて、この題材から想像されるよりずっとリズミカルでわくわくするストーリー展開、そして人情味のある良い作品でした。

無理矢理送り込まれた山村で林業という仕事に携わることになった青年。
彼が出会う林業そのもの、林業とともに生きてきた村、その歴史、彼と関わる個性的な面々ー。
青年はイヤイヤながらもそこに居続けることで、少しずつその魅力に引き込まれていきます。

私は、三浦さんの自然の描写がとても好きでした。
他の作品もぜひ読んでみたいと思います[わーい(嬉しい顔)]
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玉村警部補の災難 [読書]

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玉村警部補の災難 by 海堂 尊 (著)
田口&白鳥シリーズでおなじみの、桜宮市警察署の玉村警部補とキレ者・加納警視正が活躍する、ミステリー短編集。ずさんな検死体制の盲点を突く「東京都二十三区内外殺人事件」、密室空間で起きた不可能犯罪に挑む「青空迷宮」、最新の科学鑑定に切り込んだ「四兆七千億分の一の憂鬱」、闇の歯医者を描く「エナメルの証言」――2007年より『このミステリーがすごい! 』に掲載してきた4編をまとめた、著者初の短編集。

弟に借りた海堂さんの最新刊(だと思う)[本]

短編四つとも、加納警視と玉村警部補のコンビが活躍するお話です。
私は、加納警視はどうしても中村トオルで読んでしまいます(笑)。

一話ずつ刑事事件として完結していますが、現在の検死体制に対する警告や、現代の捜査に科学やITが果たす可能性の大きさとその落とし穴、と考えさせられる社会問題を提示された海堂さんらしい短編集でした。

そして、これからの桜宮がどうなっていくのか、これからも登場しそうな登場人物も出てきて、続きがまた気になりました[わーい(嬉しい顔)]
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グアテマラの弟 [読書]

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グアテマラの弟 by 片桐 はいり (著)
甘苦い人生もポコアポコ。外国を知らなかった父。家事に明け暮れ続ける母。異国の人となった弟。―旅と家族をめぐる名エッセイ

『わたしのマトカ』が面白かったので、片桐さんのもう一つのエッセイも読んでみました[本]

エッセイとしてはこちらの方が面白いぐらいでした!

バックパッカーで旅をした南米のグアテマラをとうとう終の住処としてしまった、十代の頃からろくに口も聞かなくなった弟。
ほとんど音信不通だった弟をファックスを携えて初めて訪ねてから十三年。
ITの進化で今や顔を見ながら無料で好きなだけ会話できるところまで通信手段は発達し、そんなわけでわざわざグアテマラまで訪ねて行く必要も感じていなかったのに、ひょんなことから再び弟の元を訪れることになり、このエッセイでは主にその時の滞在のことと、そんな時代の変化ともに変わったような変わらないような家族の、淡々としながらもその実愛情のこもったお話でした。

著者ご本人が面白いから文章もまた面白く、ところどころひとりで「ぶはっ」と笑って読み終えました。
登場人物(もちろん実在)がみんなキャラが濃くて面白い。
私のお気に入りは、弟の奥さん(バツイチ子連れのグアテマラ人)です[グッド(上向き矢印)]

世界中を旅している著者の目線から見るグアテマラ事情も興味深いですよ[わーい(嬉しい顔)]
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